会長挨拶

第26回日本脊椎インストゥルメンテーション学会
会長 川原 範夫
(金沢医科大学整形外科 教授)

 この度、本年10月13-14日に金沢で第26回本学会を開催させていただくことになり、大変光栄に思います。
 小生の脊椎インストゥルメンテーションとの出会いは、大学5年生 (1981年)に遡ります。当時千葉大学の井上教授が金沢大学に訪問された際に、側弯症の治療としてハリントンやチルケの矯正手術のビデオを交えながらの整形外科特別授業を受け、「こんなことしてもいいやろか?」と驚愕したことが強く印象に残っています。
 1988年に大阪医大の渡邉秀男先生、永田裕人先生に来ていただき、Cotrel-Dubousset法derotationで矯正手術をしていただきました。1992年に椎弓根スクリューのコースが大阪医大で開催され、私は富田勝郎名誉教授、米延策雄先生、川上紀明先生、中村博亮先生、真鍋英樹先生などとともに参加しました。T12の外した椎弓根スクリューを、小野村敏信先生に入れなおして頂いたのも良い思い出です。その後、椎弓根スクリューは爆発的に使われるようになりました。本学会が誕生したのもまさにこの頃です。 現在では最近のトピックであるLIFを含め、頭蓋頸椎移行部から骨盤まで様々なインストゥルメンテーションが開発され、選択肢が増えました。同時にインストゥルメンテーション手術の適応の限界、長期成績の問題点や様々な合併症も報告されてきています。
 今回のテーマは「検証と改善」とさせていただきました。これまでの成績を客観的に評価し、また様々な問題点をあぶり出すことによって少しでも新たな手術法やインプラントの改良・開発につながれば幸いです。主題として①LIFと合併症対策、②頸椎(上位、中下位)の固定、③脊柱変形、④破壊性脊椎病変(骨粗しょう症、腫瘍、RA、透析など)、⑤手術支援(ナビ、モニタリング)、⑥インストゥルメンテーション後の再手術などを考えています。
 秋の金沢は非常に魅力的です。これまでの脊椎インストゥルメンテーション手術をじっくりと検証し、少しでも改善するところを話し合い、今後の発展に寄与できれば幸いです。多くの皆様のご来沢をお待ちしております。